とっておきの絵本 2018年4月~10月

おはなし夢くらぶのメンバーが毎月ご紹介する「とっておきの絵本」コーナーです! 


2018年10月 担当: ゆっこさん の とっておきの絵本

 「まいごのどんぐり」

松成真理子作

 

 

絵本・こどものひろば

出版社 童心社

 

 

*少年が大人になるまでの、どんぐりとの心のやりとりが細やかな筆使いのタッチで描かれている絵本です。

コウくんの大切なともだち、くぬぎのどんぐりの名前は「ケーキ」。コウくんが日本民話 鬼、おばあさん登場

「働き者の爺さまとばあさま、団子を転がした先に腹を空かした赤鬼が・・・おしりにそう書きました。

いつもいつも一緒に仲良く遊んでいた2人なのに、ある秋、なんとコーくんのカバンから落ちてしまったケーキ。2人は離れ離れになってしまうのです…。

ケーキはそのまま芽を出し、木として成長して、コウくんを朝に夕にずっと見守っていきます。そして何十年後…2人は…。


大事なひとを遠くから見守ることに徹する難しさ、そしてその深い意味。言葉を無理に伝えなくても、その気持ちは必ず波動となって、伝わるんだ。そう、素直に信じさせてくれるケーキの在りように、子育てにばたばたとヒートアップしていた頃、毎日のように読んではなぜか、泣けてくる本でした。そして、今も…笑。読むたびに涙してしまう理由は、時間を超えても変わらず、互いを想う力につよくつよく共感するからなんでしょうね。


「あめふらし」

絵本グリムの森⑤

 

 

 

訳:天沼春樹

絵:出久根育

 

出版社 偕成社 

*グリム童話で「あめふらし」なんて私は知りませんでした。

(アメフラシは海に住む軟体生物ウミウシの仲間で、そうですね、見た目は陸上のナメクジ、ですかね)チェコ在住の絵本画家の出久根育さんの、シュールな静けさの中に怖可愛いとでも言いましょうか、描かれている絵に見た瞬間からぐっと心掴まれる絵本です。(国際的かつ伝統的な「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」で2003年にグランプリに輝いた作品です)

 


千里眼の目を持つ王女が出した「王女と結婚したい者は塔からわからない場所にかくれよ。失敗して見つかったら、さらし首にする」というとんでもないお触れ書き。

若者たちは命がけで身を隠しますが、次々に見つかって、首を切られてしまいます。ただ三人兄弟の末っ子である美しい若者は自分が命を救ってあげた動物たちの助けを借りて…。

このストーリー展開のどこに「あめふらし」がいるのかを探すのも楽しいです。

秋にぴったりの、ひそやかで濃厚な物語世界へと誘ってくれる一冊です。


  「とうだい」

文:斉藤倫

絵:小池アミイゴ

 

 

出版社 福音館

 *「灯台女子」なる方々がいるそうです。夜のうちに船をチャーターし、灯台の立つ場所に行き、一晩中そのひたぶるな働きぶりをリスペクトしつつ、かしゃりかしゃりと写真に収める。夜が明けて、その光が消えるその瞬間まで、傍で見守った後、その一晩の労をねぎらうのだそうです。うーん、灯台愛…深すぎる。

 


人はなぜ灯台に魅力を感じるのでしょうか。

昼間はひっそりと、でも夜になると人知れず、遠くの船が迷わないよう、無事に航海できるよう、自らを光らせるその姿に、体を張って日々を生きているからこそ、自分を重ね合わせるのでしょうか。

この絵本の中の岬の灯台もそんな一人(一本?一灯?一基?)でした。でも心の中では「どこにも行けない」自分を寂しく思っていたんですね。そんなある日、嵐が来て、大変な夜を過ごしたあと、わたりどりが素敵な言葉を彼(灯台)に告げてくれます。

 

自分の足でしっかり立って、日々を過ごしているからこそ、辛い気持ちになるとき、そっと元気をくれるような一冊です。どのページの絵もとても愛おしくなる優しさで、大人女子におすすめの絵本です。


2018年9月 担当: まっち の とっておきの絵本

どこいったん」

 

 

ジョンクラッセん/作

 

長谷川義史/訳

クレヨンハウス

 

831日おはなし夢くらぶの「大人の語りの会」で読んだ絵本です。大阪の絵本作家の長谷川義史さんが翻訳されているので、登場する動物たちが大阪弁をしゃべります。

絵もストーリーもそして結末も、すべてユニークで、魅力的です。少し変わったおしゃれな絵本を読みたい人にお勧め。

読み終わった感想も人それぞれ。ちょっと怖いと感じる人も。あなたはどうでしょうか?


 

 教室はまちがうところだ

 

 

田 晋治/作

 

長谷川 知子/絵

子どもの未来社

蒔田晋治さんの詩が絵本になったものです。元気ではじける絵が、詩の言葉をさらに元気づけています。先生も小学生もみんなこんな風に思っていたら、学校はとても楽しい場所となるでしょうね。とても恥ずかしがり屋だった私です。小さい時にこの本に出会っていたら、もっと勇気をだして過ごせたでしょうに・・・


 

 どうぶつがいっぱい

 

 

アリソン・レスター/作

 

岡部 史/訳

カワイ出版

もしもここがほんもののジャングルだったら、海だったら、まきばだったらと。

ページを開くたびに美しい彩りで描かれた動物・生き物がたくさ~ん。いきいきとした絵が素敵で、ずっーとながめていても飽きません。見て楽しく、動物がどこにいるかを探すのも楽しい絵本です。

 

 


木のすきなケイトさん

 

H・ジョセフ・ホブキンズ/文

ジル・マケルマリー/絵

池本佐恵子/訳

BL出版

砂漠を緑の町にかえた ある女の人のおはなし。

ノンフィクションです。 小さい時から森で過ごすのが好きで、特に木が大好きな女の子だったケイト。その成長と緑が無い砂漠のような町だったサンディエゴを緑豊かにしようとした園芸家としての彼女の仕事ぶりや努力が描かれています。

 


ぼちぼちいこか

 

マイク・セイラ―/作

ロバート・クロスマン/文

いまえよしとも/やく

偕成社

またまた、関西弁で書かれた本をご紹介。(私が大阪生まれの大阪育ちなもんで、)

愛嬌たっぷりのかばの絵ががなんともほんわかと可愛らしい。いろんな仕事にトライ!結果は・・・。皆さん、読んでみて、かば君を応援したくなりますよね。人生もぼちぼちいこか

この本の翻訳者で、児童文学作家の今江祥智さんの書かれた『ぼんぼん』はとても感動した本です。長編ですが、こちらもお薦め本です!

 



2018年8月 担当: ようちゃん の とっておきの絵本

「ひまわり」

 

和歌山静子作

福音館書店

 

 

「ちいさな たねが とん」と土の中に落ちました。「どんどこ どんどこ」ひまわりはお日さまに見守られながら芽を出し、曇りの日も雨の日も強い風の日も「どんどこ どんどこ」。そして大きな大きな花を咲かせます。空に向かって両手を広げたくなる絵本です。


 

「もう すこし もう すこし」

 

アン・トンパート文

リン・マンシンガー絵

やまもと れいこ訳

福武書店 

 

公園で遊んでいたぞうとねずみ。今度は「シーソー」遊び。それぞれ反対側に乗りました。動きません。森の仲間が集まってきてねずみの方に座りました。でも動きません。「やっぱり むりなんだよ」とみんなが行こうとしたとき、ちいさなカナブンが飛んできて、ねずみの頭の上にとまりました。すると「ぎっこんばったん ぎっこんばったん」。ほんとにもう少しもう少しでした。


 

「ぼくの いちにち どんなおと?」

 

山下洋輔文

むろまいこ絵 

福音館書店

 

幼稚園に通うこうちゃんの一日。「おはようございまーす」顔を洗って「ぴちゃら ぱしゃら ぷるぷるぷる ぺしゃら ぱしゃら ぷるぷるぷる」で始まります。幼稚園ではケンカもしました。お母さんにも怒られました。「ままもめ むめめ まみむめ もめめ」。そして「おやすみなさーい」でこうちゃんの一日は終わります。こうちゃんの一日の音を聞いてみませんか。 


 「ともだち ひきとりや」

 

内田麟太郎作

降矢なな絵

偕成社

 

 

「えー、ひきとりやです。いらない ともだち ひきとります」「ほしざかな 五ほんと こうかんします」キツネとオオカミのおせっかいな友達ひきとりや。イノシシとイタチの友達ケンカを仲直りさせます。クスリクスリの楽しい絵本に引き込まれます。


 

「黒いちょう 」

 

松谷みよ子文

遠藤てるよ絵

ポプラ社

 

 

お日さまとお月さま。たまにしか出会わない二人だからこそ、出会った時の話は、子供へのあたたかくて深いまなざしがあります。でも「戦争の訓練」の名のもとに奪われた土地で、子供の命が突然奪われたその日、お日さまは激しい怒りで声が震え、お月さまは涙を流します。問いかけ続ける絵本です。



2018年7月 担当: れいちゃん の とっておきの絵本

「どんなに きみがすきか あててごらん」

 

サム マクグラットニ  文  アニタ ジェラーム 絵   

小川 仁史 訳  

 

児童図書館 絵本の部屋

どんなに好きだか、手をグーンと伸ばして表現するデカウサギとチビウサギの気持ちがつたわってきます。

すなおに、相手に好きとできることの大切さが伝わってきます。

 


ふたりおなじ 星のうえで 

 

谷川 俊太郎 文    

塚本 やすし 絵   

谷本美加 写真   

東京書籍

 

ひとり、ひとり 国は違うけど言葉も違うけれど 今、同じ地球の上に生きているふたり。写真をとうして、今、生かされている自分を見つめることができます。

 


きみたち きょうから 

        ともだちだ 

 中川 ひろたか 文   

長谷川 義史 絵   

朔北社

 

あたらしく、はいつてくる お友だちへの おもいやりがいっぱい。

笑顔が楽しいです。


れいぞうこの なつやすみ 

 

村上 しいこ ぶん   

長谷川 義史 絵  

PHP研究所

 

 冷蔵庫とけんちゃんの親子の大阪弁の楽しくて、暖かい会話がつたわってきます。

夏におすすめの楽しいお話です。


にじいろの しまうま

 

こやま 峰子 作    

 やなせ たかし 絵  

金の星社

 

 森の奥できれいな、虹色のしまうまがうまれました。虹色のしまうまが森の動物たちのために自分の虹色の色を使います。みんなの幸せを願ったしまうまさんの心が

とてもすてきに、つたわってきます。

 



2018年6月 担当: みーちゃん の とっておきの絵本

「ぴょーん」

 

まつおかたつひで          

出版社:ポプラ社

ページをめくるたびに、かえる、ニワトリ~いろんな動物がぴょーんとはねます。小型絵本ですが絵が縦開きに描かれ躍動感があります。

子どもたちも一緒にぴょーんとはねて素敵な笑顔

赤ちゃんから大人まで楽しめる絵本です。


「とりかえっこ    とりかえっこ」  

 

ふくだじゅんこ  
出版社:大日本図書

りんごちゃん、みかんくん、、自分の皮(洋服)を脱いでとりかえっこ。発想も楽しく絵もユーモラス。今度はだれととりかえっこするのかな。お着替えが楽しくなる絵本です


「がたんごとん  がたんごとん 

       ざぶん   ざぶん」
                   

安西水丸 さく
出版社:福音館

がたんごとんと黒い汽車が走ります。「のせてください」とお客さん。
擬態語とお話しの繰り返しが子どもたちには、心地よいもの。夏にむけて読んであげたい絵本です。
シリーズで「がたんごとん がたんごとん」があります。


「ぼくは  まいごじゃない」
  

板橋雅弘 さく
 シゲリカツヒコ  え

出版社:岩崎書店

お兄ちゃんたちとショッピングモールへ遊びに行ったぼくは、お兄ちゃんたちのいたずらで迷子に。ハラハラ・ドキドキが伝ってきます!
最後にページごとにいろんな姿で描かれているゴリラを探すお楽しみがあります。


「うみキリン」 


きやまただし  作・絵

  出版社:金の星社

海に住んでる「うみキリン」。海にいるなんてちょっとへんなキリン。背の高さは、一万メートルもあって、海に浮かんでいるものは何でも食べるから、うみキリンの歩いたあとは海はとても綺麗。魚たちにとってお母さんみたい。    子どもたちの想像が広がり、海に行って「うみキリン」に会いたくなる絵本です。



2018年5月 担当: はるさん の とっておきの絵本

だーれもいない
だーれもいない

 

片山 健さく.え

出版社: 福音館

 小さい時に、こんなことありました。お昼寝から目覚めたら、誰もいないのです。ねぼけまなこでうろうろ・・・。でも、やっぱり誰もいなくて、もうこの世の終わりぐらいの悲しさ、怖さ・・・そしたら・・・。最後のページに今もホッとさせられるのです。 


 ラチとらいおん

 

マレーク.ベロニカ
ぶん.え

 出版社:福音館

 

ラチはひこうしになりたいと思っています。でも、とてもこわがりで自信がありません。でもあるとき、小さならいおんと出会います。そうしてらいおんとふたりで、強くなるためにトレーニング。そうしてとうとう、ラチはいじめっ子ののっぽをやっつけます。その時、らいおんは…誰にでもらいおんがいてほしいなと思うのです。


かじだしゅつどう

 

山本忠敬 さく

出版社:福音館

 

働く車が好きな人は多いですね。 特に消防車は人気です。 通報から、出動、救助、そして消防署に帰ってくるまでを、丁寧な絵であらわしています。音が聞こえてくるようです

 


ままです   すきです   すてきです

 

谷川俊太郎 ぶん

タイガー立石 え

出版社:福音館

 

しりとりの好きな人には、もってこいの絵本です。タイガー立石さんの雰囲気のある絵と、奇想天外な進み方が、なんとも小気味良いのです。ちょっと怖いかも、、と思えるところもまた心引かれます。


  ないた

 

中川ひろたか

長   新太 え

出版社:金の星社

 

 

 

ぼくは何かにつけて泣く。でもどうして大人は泣かないんだろう。
でも、ぼくはお母さんが泣いたのを見たことがある・・・ 愛しい人が腕の中にいるとき、大人は泣くのです。
 



2018年4月 担当: あっこさん の とっておきの絵本

ぼくがちょっとよこをむいていたら

ぼくがちょっとよこをむいていたら

作:得田之久

 絵:吉野晃希男

出版社:福音館

 

男の子じゅんくんはお母さんがケーキをつくるので、森へいちごつみにおでかけ。道中、虫、鳥、動物にであう。 好物をたべた?ときくと「しらない、しらない」としらんぷり。 本当かな?でも次ページに絵の答えがあり、バレてしまいます。

予測するおもしろさにワクワクします。


 みんなでぬくぬく

作:エルザ・ドヴェルノア

 訳:すえまつひみこ

絵:ミシェル・ゲー

出版社:童話館

 

 どのページを開いても絵があったかくて、うれしい。

そしてハリネズミのトゲトゲ、リスのクルミわり、うさぎのふわふわ、
ネーミングが愛らしい。寒い冬、ストーブが壊れてしまった、どうしよう…ぬくぬくになる方法がホラありました。



 みんながおしえてくれました

五味太郎

出版社:絵本館

 

 素直にまっすぐに動物や自然、友だち、周囲の人とむきあっていると立派な人になるんですと教えてくれます。

 

 


 フレデリック

 

作: レオ=レオニ 

訳:谷川俊太郎

出版社:好学社

 のねずみフレデリックと4匹のネズミのお話。視覚的な美しさと美しいことばの響きがここち良い。生きていくって、それぞれが輝いて支え合っているんだ。こうありたいと感じる絵本です。

 



 ぎゅうぎゅうかぞく

 

文:ねじめ正一

絵:つちだのぶこ

出版社:すずき出版

 

 今は少なくなった商店街の八百屋さんがとしお君家 大家族です。

レジ係のおばさんの顔はシワシワ。昭和の原風景に出会います。